ロドリゴ・エルナンデス選手がバロンドールを受賞、メゾンメレリオが手掛ける象徴的なトロフィー
ロドリゴ・エルナンデス選手がバロンドールを受賞、メゾンメレリオが手掛ける象徴的なトロフィー
ロドリゴ・エルナンデス選手がバロンドールを受賞、メゾンメレリオが手掛ける象徴的なトロフィー
ロドリゴ・エルナンデス選手がバロンドールを受賞、メゾンメレリオが手掛ける象徴的なトロフィー

ロドリゴ・エルナンデス選手がバロンドールを受賞、メゾンメレリオが手掛ける象徴的なトロフィー

マンチェスター・シティに所属するスペイン代表MFロドリゴ・エルナンデス選手が今年のバロンドールを受賞し、世界最高のサッカー選手としての栄誉に輝きました。10月28日にパリのテアトル・デュ・シャトレで開催された授賞式にて、賞の象徴であるバロンドールトロフィーがエルナンデス選手に授与されました。

メゾンメレリオは、1956年以来、パリのリュー・ド・ラ・ペ(9 rue de la Paix)にある工房で、このトロフィーの制作を担ってきました。

金細工師として始まったメレリオの歩み

優美なジュエリー作品で高く評価されているメレリオの歴史は金細工師として始まり、1515年にイタリアからフランスへ移住した当初は、宮廷向けに銀製の箱やバックル、タバコ入れなどを制作していました。この伝統的な技術は代々受け継がれ、やがてジュエリーや時計の制作へと発展し、現在もその技術はメレリオの作品に息づいています。

名誉あるオブジェやトロフィーの制作

メレリオは、その卓越した技術と美意識により、多くの権威ある団体から信頼を得、長年にわたりローラン・ギャロス大会のトロフィーやアカデミー会員の剣、さらにはセーリング、ゴルフ、乗馬など、さまざまなスポーツ大会の名誉あるオブジェやトロフィーなどを手掛けてきました。1956年には、フランスのスポーツ紙『レキップ』からバロンドールトロフィーの制作依頼を受け、それ以来、この栄誉あるトロフィーを制作しています。

バロンドールトロフィー制作の技術と工程

バロンドールトロフィーの制作には、6か月の工程が組まれ、100時間以上の職人技が注ぎ込まれます。まず、金細工師が真鍮の半球を2つ組み合わせ、サッカーボールの形を精密に再現。その後、メレリオの宝石の専門家が厳選したパイライト(黄鉄鉱)に宝石彫刻家が加工を施し、トロフィーの本体をしっかりと支える台座として仕上げます。パイライトは毎年異なる形状が選ばれるため、完成したトロフィーは唯一無二の仕上がりとなります。

次に、「セメント」と呼ばれる特別な素材を使い、サッカーボール特有の縫い目を金属表面に精密に浮き上がらせる工程が続きます。職人が事前に描かれたラインに沿って金属を押し込み、32枚のパネルを再現するのに約15時間を費やします。さらにボール全体が丁寧に磨き上げられた後、彫刻師がフランスサッカー協会のロゴと優勝者の名前を手作業で刻印し、最後に金メッキが施されたボールを台座に固定し、トロフィーが完成します。

偉大な選手の功績をたたえ彩る伝統のトロフィー

メレリオの技術と職人の情熱が注ぎ込まれたこの芸術作品は、今年も最も優れた選手の功績をたたえ、その輝きをさらに彩るものとなりました。